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【LabVIEWユーザ紹介】千葉工業大学 和田豊先生

こんにちは、日本NIの尾崎です。

今回は、少しでもNIを身近に感じていただけたらと思い、
LabVIEW Café 初、LabVIEWユーザさんのご紹介をさせていただきます。

宇宙工学の研究をされている、千葉工業大学の和田豊先生にご協力いただき、
どのようにNIの製品を使われているのかを見せていただきました。

 

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でもその前に・・・
きっと皆さんが気になるのは和田先生のことかと思いますので、まずは和田先生のご紹介です!

和田先生は、千葉工業大学で宇宙工学を担当されている先生です。
研究分野では、低コストな観測ロケットの開発を目的としたハイブリッドロケット開発などに取り組まれています。

惑星探査研究センター

教育においては、高校性から大学生までを対象とした、ロケット開発の実習実験を担当されています。

この間行われた 高校性を対象としたロケットガール&ボーイや、大学生の打ち上げ実験までの様子も、

写真を通して見せていただきました。

 

〈 高校性20名を対象にしたROCKET GIRL & BOY 〉

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〈打ち上げまで〉

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〈空へ打ち上るロケット〉

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大学生になると、打ち上げるだけでなく洋上から打ち上げたロケットからパラシュートを開かせ、
海洋ロボットを着水させ、海から陸へ。
さらに陸からはロボットが自力で移動してゴール地点へ向かうという、ハードな課題にとりくまれるそうです。

安全面は先生が注意されているそうですが、どんな手段や技術を使い課題をクリアするのかなど、
いちから学生さん達だけで考え、ロケットを作り上げてしまうそうです。

メンターも高校生のグループには大学生が、大学生のグループには大学院生がメンターとなってくれているので、
自分の知見をアウトプットすることで、これまで学んできたことへの理解も深まるのだそう。
この過程を終わらせ大学を卒業するころには、立派なものづくりマスター!
そんな学生さんが旅立つ姿は、想像するだけでも複雑な気持ちになりますね。

 

答えのない課題を協力して解決していく中で、ものづくりの難しさや楽しさなど、
色々な面を学ぶことが出来る素晴らしい機会を提供されています。
私もあとxx歳若ければ…

ロケットガール&ボーイは希望者も多いそうで、受け入れ人数をもっと増やせたらなと仰る先生。
教育者、偉大です。

 

また、惑星探査研究センターでの業務では、宇宙空間まで打ち上げるロケットエンジンの開発もすすめられています。
企業との共同研究では、日本国内ではロケットの打ち上げが出来る場所が少ないそうで、
ロケットの洋上発射や空中発射の研究にも取り組まれているそうです。
その他にも様々な研究活動にとりくまれていて、ここには書ききれません。

空中発射やハイブリットロケットやその他の研究が進めば、より手軽に打ち上げ実験なども可能になり、
宇宙が身近な存在になるんですね。

 


そんな和田先生のNI製品のご用途について、今回は1つの例を見せていただきました。

 

ロケットエンジンの開発をする上で重要になる燃焼実験。
この実験系の制御と実験データ収集を行うのに、LabVIEWとDAQが生かされていました。

丁度、エンジンの燃焼実験をされていて、実際に実験現場も見せていただきました。

 

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写真の左側にある筒の中で燃料が燃え、右にあるハイスピードカメラで内部の
燃焼映像も撮影しながらの実験です。

燃焼実験中はすごい音で、約数秒の燃焼実験が長く感じられます。

 

〈LabVIEW のフロントパネル〉
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(実際にNI製品が使われているところを見れるのは嬉しいですね。)
こちら以外でも、御宿にあるロケット実験所でも似たシステムで活用くださっています。

また、大学4年生の頃からLabVIEWを活用くださっている 和田先生の視点から、
NI製品のメリットを教えてもらいました。

・LabVIEWは、慣れるとプログラムの構築までが早い。
・ちょっと変えたい…と思ったときの、機能追加が容易。

実験を進めていく中で、ちょっと変えたいときが多いそうです。
この ”ちょっと変えたい” と思ったときに、自分で手軽に変えることが出来るNI製品の良さは、
研究開発を進める上で、研究のスピードアップにつながってくれているはずです。

また、今後は生徒さん達にも、もっとLabVIEWを扱えるようになってほしいとのこと。
教育の段階から、LabVIEWを取り入れることで、プログラミングが得意ではない学生さん達にも
理解を深めてもらえるはずだとコメントいただきました。

 


文字と写真ではありますが、NI製品の用途について 少しでもイメージを持っていただけましたでしょうか。
この記事を通してNIを身近に感じていただけたなら、とても嬉しいです。

LabVIEWは計測制御に特化した言語なので、計測制御でよく使われる機能やUIなどが殆ど揃っています。
今は人手で行っている実験の自動化など、習得すればあらゆる場面で効率化が可能になり、
本当に時間を割きたかった業務に注力をすることも可能になります。

NI製品を通して、引き続き皆様の業務を少しでもより良いものにしたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

和田先生、貴重なお話 本当にありがとうございました!

 


この記事を書いた人

尾崎  

福井生まれ。京都育ち。日本ナショナルインスツルメンツ(NI)にて主に大学を担当。 NIのミッションと社員の人柄に惹かれて入社。

趣味:ハイキング、冬キャンプ、素潜り。 
ご相談・お問い合わせなどありましたら、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

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