概要
RT FIFOを有効にしたシェア変数で、配列の数と要素数の関係について解説します。
詳細
シェア変数ではRT FIFOを有効化して、データを確定的に共有することができます。
LabVIEWシェア変数を使用する
シェア変数が扱えるデータタイプはいくつかありますが、配列を使用する場合、
RT FIFOの設定は下記のようになります。
FIFOタイプは
・単一要素
・マルチ要素
と2種類あり、それぞれの違いはこちらをご覧ください。
シェア変数を使用してデータを共有する(Real-Timeモジュール)
今回の場合データを損失なく確定的に共有したいため、マルチ要素を指定します。
このとき、
・配列の数
・要素数
を指定する必要がありますが、実際にどういった項目に関係があるのか、
資料を見ても分かりにくいかと思います。
この設定項目を理解いただくため、サンプルプログラムを用意しました。
実行方法
添付のサンプルを開いて、「配列.vi」を実行してください。
RT FIFOの設定は上記のようになっています。
配列の数・・・3
要素数・・・・・5
まず「書く」ボタンを4回押してください。
4回目に、「書き込みエラー」表示器に"-2221"、バッファオーバフローのエラーが発生します。
このことから、「配列の数」はFIFOのサイズに等しいことが分かります。
その後「読む」ボタンを押してください。
読み取ったデータが表示器に表示されます。
表示される配列は5つしか要素がありません。
このことから「要素数」は、FIFO内部で保持する配列の最大サイズに等しいことが分かります。
設定を色々変更いただき、動作についてご確認ください。
必要なもの
ソフトウェア
LabVIEW 2012以降