10-06-2010 03:31 AM
いつもお世話になっております。
現在、PCI-6031EとSCB68の組み合わせでアナログ出力をロギングしようとしています。
電圧出力はとれるのですが、30mV程度のノイズがあり、適切な値が取れません。
外部のマルチメーターで電圧を測定したところ、そのようなノイズ成分はありませんでした。
ですので、PCIボードか端子台が原因であると思われます。
これは故障でしょうか?
故障でないとすれば、ノイズを低減するいい方法はないでしょうか?
よろしくお願いします。
10-07-2010 12:02 AM
ラララ 様
平素より弊社ディスカッションフォーラムをご利用頂きまして誠に有難うございます。
日本ナショナルインスツルメンツ黒須と申します。
信号収録の際のノイズの検証をするのは非常に難しい作業になります。
信号源の電圧出力の精度であったり、端子台などで外部から乗るノイズ、データ集録ボードのADコンバータの精度など様々な要因が考えられます。
今回の場合PCI-6031Eとマルチメータで収録した電圧レベルをご確認いただいたということですが、
通常マルチメータなどは収録したデータに対して平均化をとって精度を出しています。
したがってノイズレベルの小さな振幅は平均化によって除去されている形になります。
もしPCI-6031Eでマルチメータと同じように電圧レベルを収録するのであれば同様にソフトウェア側で平均化をとって見てあげることも可能かと思います。
*信号を時間的な変化というよりは電圧レベルを見ているのであればこういった形で処理してあげるとノイズレベルは下がるかと思います。
上記内容はボードのADコンバータが正常であるとの前提でご説明いただきましたが、ADコンバータが使用範囲外である可能性もあるかと思いますので以下の項目をお試しください。
・正確な定電圧などを使用して他のオシロスコープと比較していただく
・入力を短絡させて正常に0Vが出ているか?(振れ幅が1,2mVで落ち着くと思います)
もし上記テストでも問題があり、信号がおかしい場合にはADコンバータの不具合やデータ集録ボードの電圧補正が取れていない可能性があります。
弊社で修理交換やデバイス校正も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
よろしくお願いします。