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大学・教育機関向け LabVIEW導入ガイド

アカデミック向けLabVIEW導入検討資料

 

大学・教育機関向けのLabVIEWアカデミックボリュームライセンス(AVL)に関する情報をまとめています。
ライセンス形態、価格、含まれるソフトウェア、サポート、トレーニングオプションなど、導入検討に必要な情報をご確認いただけます。

1. アカデミックライセンス(Academic Volume License: AVL)


大学・教育機関向けには「アカデミックボリュームライセンス(AVL)」という、教育・研究用に特別価格で提供されるライセンスパッケージが用意されています。

主な特徴

  • LabVIEWプロフェッショナル開発システムと、多数のLabVIEWアドオンが含まれます。(詳細はセクション3参照)
  • FlexLogger、VeriStand、DIAdemなど、LabVIEW以外の主要なNIソフトウェアも含まれます。

ライセンス形態の比較表

 比較項目  サブスクリプションライセンス  永久(無期限)ライセンス 
製品型番 788645-35 788491-35
購入単位 5シートから 1シートから
特徴 1年ごとの契約更新(年間費用が発生)。 ライセンス自体は永続的に使用可能。
保守 契約期間中は技術サポート、最新版へのアップグレードが含まれる。 初年度(または複数年)の保守(SSP)が付属。保守期間終了後は別途更新が必要。
メリット 常に最新バージョンを利用可能。 長期的に見れば総コストを抑えられる可能性がある。
保守が切れても旧バージョンを使い続けることは可能。
デメリット 毎年継続的に費用が発生する。 初期費用はサブスクリプションより高額。
保守が切れるとサポートやアップグレードが受けられない。


ライセンス運用ポリシー(NIソフトウェアポリシー)

詳細は、NIのソフトウェアポリシーに関するページもご参照ください。
AVLライセンスは、購入したシート数(ライセンス数)を、以下のいずれかのポリシーで運用するかをユーザー自身で決定します。

PCベース

  • 特定のPC 1台にソフトウェアをインストールします。
  • そのPCは(学生、教員、研究員など) 誰でも使用可能 です。
  • 研究室の共用PCなどに適しています。

ユーザーベース

  • 特定のユーザー1名のみがソフトウェアを使用可能です。
  • そのユーザーは、 PC 3台まで ソフトウェアをインストール可能です。(例: 研究室PC、出張用ノートPC、自宅PC)
  • ただし、 同時起動は不可 です。

※特に異なる型番の製品が用意されているわけではなく、購入したライセンスを上記のどちらのルールで運用するかを選択する形となります。

2. 価格および数量割引


・基本価格

ライセンス種別 製品型番 要件 技術サポート権利 価格(税抜)
サブスクリプション (LabVIEW for Academic AVL) 788645-35 5シート〜 5シートにつき1名 37,100円 /シート (年間)
無期限ライセンス (LabVIEW for Academic AVL) 788491-35 1シート〜 1シートにつき1名 130,000円


・数量割引率

シート数に応じて以下の割引率が適用されます。全学などで取りまとめて契約することで、より安価に導入できる可能性があります。

シート数 割引率
5~9 0%
10~19 20%
20~29 30%
30~39 40%
40~49 60%
50~69 70%
70~99 75%
100~199 80%
200~299 85%
300~ 90%


3. 含まれる主要ソフトウェア

AVLには、LabVIEWプロフェッショナル開発システム本体に加え、以下のような多数のモジュールや他のNIソフトウェアが含まれます。

LabVIEW 本体とアドオン

  • LabVIEWプロフェッショナル開発システム
  • G Web Development Software
  • LabVIEW FPGAモジュール
  • LabVIEW Real-Time モジュール
  • Vision Development Module
  • LabVIEW Control Design and Simulation Module
  • LabVIEW Unit Test Framework Toolkit
  • LabVIEW VI Analyzer Toolkit
  • LabVIEW Datalogging and Supervisory Controlモジュール
  • LabVIEW Desktop Execution Trace Toolkit
  • LabVIEW FPGA Compile Farm Toolkit
  • LabVIEW Analytics and Machine Learning Toolkit
  • LabVIEW Communications System Design Suite
  • LabVIEW Modulation Toolkit
  • NI Softmotion
  • LabVIEW Model Interface Toolkit
  • LabVIEW Sound and Vibration Toolkit

その他のソフトウェア

  • FlexLogger
  • VeriStand
  • Vision Builder for Automated Inspection

※含まれるソフトウェアの完全な詳細リストについては、 NI公式サイトのページ をご確認ください。

4. 学生インストールオプション(SIO)について

Academic Volume License(AVL)には、学生個人のPCで学習用途に利用できる「学生インストールオプション(Student Install Option, SIO)」が付属しています。

AVL 1シートにつき、SIO 5シート(学生5人分)が付与されます。

SIOに関するよくあるお問い合わせ(FAQ)は、 NIナレッジベース もご参照ください。

学生インストールオプション(SIO)の概要

 項目  内容
対象 教育機関に在籍する学生(学部・大学院)
利用目的 授業・課題・研究など学習用途 (商用利用不可)
利用期間 1年間 (毎年更新が必要)
配布方法 学内ライセンス管理者がシリアル番号を配布
認証 NIアカウント + SIOシリアル番号でアクティベーション
利用可能ソフト AVL契約に含まれるLabVIEW、Multisimなど


SIO利用の流れ

  1. 学内のライセンス管理者からSIO用シリアル番号を受け取る。
  2. AVLダウンロードページからソフトウェアをダウンロードする。
  3. インストール後、NIアカウントでログインし、SIOシリアル番号でアクティベーションを行う。
  4. 1年ごとに新しいシリアル番号で更新する。


SIOに関する注意点

  • 学生専用: SIOは学生専用です。教員や研究員は利用できません。
  • 個人PC限定: SIOは個人PCのみで利用可能です。学内の共用PCや研究室PCには使用できません。
  • 年間更新: SIOのシリアル番号は毎年更新が必要です。期限切れ後は再アクティベーションが必要になります。
  • 卒業後の利用: SIOは在学中の利用を前提としており、 卒業後は利用資格が失効 します。

5. NIソフトウェアライセンスを他のユーザに譲渡する(ライセンスの引継ぎ)


研究室で購入したAVLシート(ライセンス)のうち、「ユーザーベース」ポリシーで運用しているライセンス(NIアカウントに紐づいたシングルシートライセンスとして登録されているもの)は、別のユーザー(後任の学生など)に譲渡(引継ぎ)することが可能です。

ライセンスの譲渡(ユーザー登録変更)に関する詳細は、 NIナレッジベース もご参照ください。

※これは「学生インストールオプション(SIO)」とは異なる、購入したAVLシート(ユーザーベース運用)の引継ぎ手続きです。
VLA(ボリュームライセンス契約)管理者がVLMで行うライセンス割り当てとは異なります。


同じ組織の別のユーザーにライセンスを譲渡するには、NI公式サイトの「ソフトウェア管理」にアクセスし、「ライセンスを譲渡」を選択してください。
または、 customerservice@ni.com までEメールで以下の情報をお送りいただくことも可能です。

  • シリアル番号 (シングルシートライセンスの場合のみ)
  • 新しいエンドユーザの氏名
  • 新しいエンドユーザのEメールアドレス
  • 新しいエンドユーザの電話番号

6. 保守・サポート


保守に含まれるサービス (SSP: 標準サポート・保守プログラム)


永久ライセンス
の場合、SSP契約(通常は初年度付属、以降任意更新)に以下のサービスが含まれます。
サブスクリプションライセンス の場合、契約期間中、SSPと同等のサービスが含まれます。

サービス項目 内容
最新版へのアップグレード 常に最新バージョンのLabVIEWを利用できます。(旧バージョンへのアクセスも可能)
NIエンジニアによる技術サポート 電話またはEメールによる個別の技術サポート。
(サブスクリプションは5シートにつき1名、無期限は1シートにつき1名)
学生インストールオプション (SIO) 在籍する学生が個人のPCでソフトウェアを利用できる権利。
( 詳細はセクション4を参照 )
オンデマンドトレーニング オンラインで受講可能な自習形式のトレーニングモジュールにアクセスできます。
( 詳細はセクション7-E, 7-Fを参照 )


サポートの依頼方法(技術サポート)


AVLの保守契約にはNIエンジニアによる技術サポートが含まれますが、サポートを受ける権利を持つのは特定のNIアカウント(ライセンス管理者)となります。

  1. NIアカウントの作成: NI公式サイトにて、大学のEメールアドレスでNIアカウントを作成します。
  2. ライセンスの紐づけ(管理者): ライセンス管理者(教員など)は、NIから提供されるシリアル番号を自身のNIアカウントに登録(紐づけ)します。
    • サポート権利は、サブスクリプションの場合5シートにつき1名、無期限ライセンスの場合1シートにつき1名です。この権利を持つアカウントで登録が必要です。
  3. サポートリクエスト(Web):
    • NI公式サイトのサポートページ( ni.com/ja/support )または サービスリクエストページ にアクセスします。
    • ライセンスが紐づいたアカウントでログインし、登録済みのシリアル番号(製品)を選択します。
    • 問題の詳細(使用環境、エラー内容など)を入力し、リクエストを送信します。
  4. 電話・Eメールでの対応:
    • Webリクエスト送信後、NIエンジニアとEメールまたは電話でやり取りを行います。
    • または、NIまたは正規代理店へ直接電話で問い合わせることも可能です。(その際もシリアル番号の提示を求められる場合があります)

7. トレーニングオプション


学生や研究者がLabVIEWを習得するため、NIでは様々なトレーニングオプションを提供しています。 (2025年6月2日より価格改定)
トレーニングと認定資格の詳細: https://www.ni.com/ja/shop/services/education-services.html

A. 学習プラン(推奨パス)


NIでは、目的別に推奨される学習プラン(コースと認定資格の組み合わせ)を提示しています。以下は、大学での研究・教育に関連するプランの抜粋です。

プラン1: LabVIEWアプリケーションの開発

LabVIEWの基本から始まり、中小規模のアプリケーション開発、さらには大規模アプリケーションの設計までをカバーします。

Level 01:
  • LabVIEW 実践集中コース 1
  • LabVIEW 実践集中コース 2
  • CLAD 認定試験
Level 02:
  • LabVIEW 実践集中コース 3
  • CLD 認定試験
Level 03:
  • テストアプリケーションのためのソフトウェアエンジニアリング
  • CLA 認定試験

プラン2: 組込計測/制御/監視

CompactRIOやPXIなどを使用し、信頼性と確定性に優れた組込システムを開発するプランです。

Level 01:
  • LabVIEW 実践集中コース 1
  • LabVIEW 実践集中コース 2
  • CLAD 認定試験
Level 02:
  • CompactRIOとLabVIEW Real-Timeを使用した組込アプリケーション開発
  • CompactRIOとLabVIEW FPGAを使用した組込アプリケーション開発
  • CLED 認定試験

プラン3: PCベースのデータ収集とデータロギング

DAQデバイスとLabVIEWを使用し、カスタマイズされた自動測定アプリケーションを開発するプランです。

Level 01:
  • LabVIEW 実践集中コース 1
  • NI-DAQmxとLabVIEWを使用したデータ収集
  • LabVIEW 実践集中コース 2
  • CLAD 認定試験
Level 02:
  • LabVIEW 実践集中コース 3
  • CLD 認定試験


B. 受講形式

複数の受講形式が用意されており、ニーズに応じて選択できます。

受講形式 特徴
1. 対面(クラスルーム) ・NI指定会場(東京、大阪、名古屋)で受講。
・通常業務から離れて学習に集中できる。
・PCや教材(印刷物)は会場に準備される。
・「一般/教室」または「プライベート/教室」として提供。
2. バーチャル (Zoom) ・講師によるライブ講義をリモートで受講。
・出張費が不要。
・教材はPDFで提供され、ソフトウェア環境はクラウド(AWS App Stream)経由で提供される。
・「一般/オンライン」または「プライベート/オンライン」として提供。
3. オンデマンド ・録画済みのビデオコースを自習形式で受講。
・自分のペースで学習可能。
・(AVLの保守特典としてアクセス可能。詳細はF項を参照)


C. 購入方法


トレーニングの購入方法は、主に以下の3通りです。

購入方法 説明
1. コース単品 ・受講するコース、日程、受講者を指定して個別に購入。
・例: LabVIEW実践集中コース1: 220,000円 (税抜)
・例: LabVIEW実践集中コース2: 147,000円 (税抜)
2. 教育サービスクレジット (ESC)
(PN: 910905-01)
・トレーニングの受講権利(クレジット)を事前に一括購入。
・価格: 1 クレジット = 7,400円 (税抜)
・受講コースや受講者は購入後に決定可能。
・複数名分の一括購入や予算執行に便利。(有効期間1年)
3. トレーニングメンバーシップ
(PN: 780154-11)
・ 特定の1名 が、1年間、対面・バーチャルのコースを 受け放題 。
・価格: 860,000円 (税抜)
・多くのコースを受講する場合に有効。


D. 主要コースと必要クレジット(講師指導)


2025年カタログに基づく、主要な講師指導コースの受講に必要な教育サービスクレジット(ESC)数です。
1 ESC = 7,400円(税抜)

標準コース名 受講期間(日)
(一般/教室)
必要ESC
(一般/教室)
受講期間(日)
(一般/オンライン)
必要ESC
(一般/オンライン)
LabVIEW 実践集中コース1 3 30 5 24
LabVIEW 実践集中コース2 2 20 3 16
LabVIEW 実践集中コース3 3 30 4 24
NI-DAQmxとLabVIEWを使用したデータ収集 2 20 3 16
CompactRIOとLabVIEW Real-Timeを使用した組込アプリケーション開発 4 40 5 32
CompactRIOとLabVIEW FPGAを使用した組込アプリケーション開発 3 30 4 24
DIAdemを使用した対話的データ精査 (旧DIAdem初級) 3 30 4 24
TestStandを使用したテストプログラム開発 3 30 4 24
VeriStandを使用したHILの基礎 3 30 4 24


※「プライベート」形式(研究室や部門単位での開催)も可能です。必要ESC数や日数は異なります。

※コース日程の詳細は、NIまたは代理店が提供する最新の「トレーニング日程表」をご確認ください。


E. オンデマンドトレーニング


AVLの保守特典として、多くのオンデマンド(自習形式)コースが 無料で提供 されます。
これにより、学生や研究者は自分のペースで基礎を学ぶことができます。

主なオンデマンドコース:

  • LabVIEW 実践集中コース1, 2, 3
  • NI-DAQmxとLabVIEWを使用したデータ収集
  • LabVIEW Real-Timeを使用した確定的アプリケーションの開発
  • LabVIEW FGPAを使用したカスタムFPGAコードの開発
  • DIAdemを使用した対話的データ精査 (旧DIAdem初級)
  • TestStandを使用したテストプログラム開発
  • FlexLoggerを使用したデータロギング
  • PXI システムの設定と保守
  • PXIのタイミングと同期
  • その他多数


F. AVLに含まれるトレーニング特典


AVLの保守契約(サブスクリプションまたは永久ライセンスのSSP)には、以下の特典が 標準で含まれます 。

オンデマンドトレーニング(NIラーニングセンター)

NIソフトウェアライセンスには、保守契約のサービスの一部としてオンデマンド学習コンテンツへの1年間のアクセスが付属しています。

無料の教育サービスクレジット (ESC)(サブスクリプション特典)

認定試験 や、認定講師による一般/オンライントレーニング に使用できるクレジットが、シート数に応じて 無償で提供されます 。
(提供されたクレジット数以上に受講したい場合は、追加でESCを購入できます)

シート数 付与クレジット数
5~49 20 クレジット
50~99 50 クレジット
100+ 90 クレジット

Nigel AI アシスタント
LabVIEWの学習や開発を支援するAIアシスタント "Nigel" が利用できます。
Nigelについての詳細は以下をご覧ください。
https://www.ni.com/ja/shop/software-portfolio/nigel.html

G. 認定資格

スキルを証明するため、以下の技術認定資格が用意されています。

認定資格 略称 試験形式 試験時間 再認定間隔
認定LabVIEW準開発者 CLAD 多肢選択式 1時間 2年
認定LabVIEW開発者 CLD 実用的 4時間 3年
認定LabVIEW設計者 CLA 実用的 4T時間 4年
認定LabVIEW組込システム開発者 CLED 多肢選択式+実用的 1時間+5時間 5年
認定TestStand開発者 CTD 実用的 4時間 3T年
認定TestStand設計者 CTA 多肢選択式 1時間 4年


受講条件:

  • CLAD, CLD, CTD: なし
  • CLA: 有効なCLD認定資格が必要
  • CLED: 有効なCLDまたはCLA認定資格が必要
  • CTA: 有効なCTD認定資格が必要

問い合わせ先
日本NI株式会社
営業部 アカウントマネージャー 先端科学研究領域
鴨志田敦史 atsushi.kamoshida@emerson.com

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