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レーザーカッターで役に立つメイカーのためのLabVIEW Community活用法

レーザーカッターを使ってものを作るというのはまだまだ一般的ではないと思いますが、使っている方でも近所のファブ施設に設置されている機器を1時間XXXX円で借りて加工するという使い方が大半だと思います。

 

どんなものが作れるかということで、岩手県久慈地方のアカマツ板(6mm厚)で作った恐竜のタムくんを紹介します。久慈の琥珀層の中からティラノザウルス 類の歯の化石が見つかったので、それをモデルに作ってみました。

 

タムくん.jpeg

 

Adobe Illustratorで開いた加工図がこれです。

イラストレータで開いたカット図.png

パス(Path)と呼ばれる線画で描かれていて、パスで指示される経路でレーザー光線が移動します。基本的にレーザー光の熱で焼き切るのですが、素材やその厚みによってレーザーパワーや加工速度を調整します。Trotec100というレーザーカッターではタムくん一体は10分弱で加工できます。

 

ユーザーから見てレーザーカッターはプリンターのような存在で、グラフィックソフトからプリンタードライバーを経由して操作します。ファブ施設で使用しているグラフィックソフトはAdobe Illustratorがデファクトスタンダードになっていますが、Correl Drawを使用しているところもまれにあります。

普段からAdobe Illustratorを使っている人は特に問題を感じませんが、セール時期でもそれなりの値段がするのでAdobe Illustratorを持っていない人は、InkScapeとか、LibreOfficeとか、Gravit Designerなど無料で使えるベクターグラフィックソフトを使用します。SVGかPDFに保存してUSBメモリでファブ施設に持参するのですが、Adobe Illustratorで読み込んだままでは加工ができなかったり、二重に切断したり意図通り動いてくれません。慣れないAdobe Illustratorを使って修正するのですが、修正する時間も料金に含まれたりするので、アセアセと作業をすることになります。

 

ファブ施設での使い方.png

無料ソフトからXXXX.aiファイルで出力できれば良いのですが、永遠のデファクトスタンダードを維持するため(想像)にも仕様は公開されていません。SVGは仕様が公開されているので、なぜAdobe Illustratorは他のソフトのSVGをきちんと読めないのかと考えてみました。

 

SVGの仕様

 

Adobe Illustratorは自分で作成したSVGファイルは保存したように開くことができます。SVGはテキストファイルなので記録されている内容を比べてみると、Adobe Illustratorから出力したSVGファイルはとても簡潔ですが、他のソフト、ここではLibreOffice Drawから出力したSVGファイルはその数倍の文字が書かれています。Adobe IllustratorのSVGファイルは、スケールなどを決めているヘッダー部分と実際のパスしか記述していませんが、LibreOffice DrawのSVGファイルにはクリッピングパスやバウンディングボックスらしき情報が入っています。

 

テストに使ったのはシンプルな画像です。

test10X10.png

 

ファイルは添付しますが、とりあえず画像として表示します。左側が「LibreOffice DrawのSVGファイル」、右側の上が「Adobe IllustratorのSVGファイル」です。

 

SVGファイルの比較.png

 

そうか、ヘッダー部分と実際のパスを残して消してしまえば良いのかと考えて、LabVIEWでテキスト処理プログラムを書いてみたら狙い通り読み込んでくれるようになりました。上図の右側の下が「テキスト処理後のSVGファイル」です。

 

VI自体は以下のようにシンプルです。

 

EditSVG01visnippet.png

 

ditSVG01panel.png

 

今の所うまく動いているような感じで、今後不具合があっても修正程度で使えるのではないかと考えています。

「LabVIEWを使う人でレーザーカッターを使う人で日本語がわかる人」はかなり少ないとは思いますが、ご参考までに、、、。

 

 

「EditSVG01.vi」LabVIEW Community 2020(Mac版)

「files.zip」の中身

[test10x10.odg]---LibreOffice Drawで作成したオリジナルファイル

[test10X10.png]---LibreOffice Drawでの表示状態

[test10x10.svg]---LibreOffice Drawで出力したSVGファイル

[test10x10_M.svg]---LibreOffice Drawで出力したSVGファイルをLabVIEWで変換したSVGファイル

[test10x10_M.ai]---test10x10_M.svgをAdobe Illustratorで開いてaiで保存したファイル

[test10x10_M_aiGenerate.svg]---test10x10_M.aiからAdobe Illustratorで出力したSVGファイル

 

 

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簡単な文字列処理のプログラムなので、練習にPythonで書いてみようかという気になりましたが、実行ファイルにしようと思うとちょっと面倒感が漂ってきました。

慣れの問題でしょうけれど、手になじむところまで行かないとササっとはできません。

 

色々考えたあげく、LabVIEW CommunityでのVIのexe化とインストーラーの話題にちょうど良いのではないかと思いました。

 

パネル.png

 

ふだんはあまり使わないのであやしいですが、、。

 

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