05-31-2017 06:31 AM
お世話になっております、件名の通りペルチェ素子とPID制御についてお尋ねしたいことがありここに書き込ませていただきます。
まず、現状のシステムについて説明させていただくと、電流源とペルチェ素子が接続され、ペルチェ素子に制御対象を接触、その制御対象の温度をマルチメータで測定、そして制御対象の温度をPIDを用いて一定に保つようなプログラムを作りたいと考えております。つまり、実際の制御量は電流ですが目標値は温度で表されることになります。
ここで、LabVIEWにあるPIDオートチューニング(温度)VIについて質問があります。
1) 設定温度と測定温度に値を入力した場合、出力で返される値は具体的にどのような意味を持ちますか。
今回の場合ですと、あくまで制御量は電流なので、入力に電流をいれないで制御をすることができるのか、と疑問に持ちました。
2) そもそも上記のような使われ方は想定しておらず、温度調節器を対象にしたプログラムなのでしょうか。
以上、説明が煩雑になってしまい申し訳ありませんが回答よろしくお願いいたします。
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06-03-2017 07:28 AM - 編集済み 06-03-2017 07:31 AM
伊藤 徹 様
こんにちは
制御対象の温度をペルチェ素子を用いて一定に保つようなプログラムをお考えとのことで
まず質問にありました「PIDオートチューニング(温度)VI」ですが
1)出力として返される値は基本的には設定温度(目標値)、測定温度(制御対象からのフィードバック値)とPIDゲインによって決定され、制御対象のコントローラへ送る値となります。この際にデフォルト状態では-100から100%の間で出力が返されます。またこの上限値及び下限値は、パーセントからパーセントではなく、任意の工学単位に関連付けることも可能であり、こちらは「出力範囲」端子から設定可能です。そのため温度データを入力とし、電流値を制御することに関しては問題ないかと存じます。
伊藤様のシステムの場合、
①設定温度端子に任意の設定温度を入力
②測定温度端子にマルチメータから取得した温度データを入力
③出力範囲をお使いのペルチェ素子並びにその制御方法に合わせ、任意の範囲で設定(単位は温度である必要はありません)
でご希望の動作を実装できるかと思います。
またオートチューニング機能が実装されプラントモデルを制御対象として組み込み済みの
PID制御サンプルプログラムがLabVIEW上に複数用意されておりますので
関数の使用方法など確認する上でこちら参考になるかと存じます。
場所は ヘルプ » プログラム » サンプルを検索
より検索可能です。
特に以下などご覧になると良いかと思います。
「スミス予測機をオートチューニングする」
(PIDオートチューニング(温度)VIを使用しています)
「汎用自動PIDシミュレータ」
(PIDオートチューニングVIを使用していますが動作が把握し易いです)
ぜひお試しいただければと思います。
06-03-2017 08:52 AM
ご返信ありがとうございます。
出力範囲を工学単位に紐付けることができるという事を見落としていました。
また、サンプルプログラムの場所も教えていただき大変助かりました。